お知らせ
2021/09/18
海は生物の起源です
8年前「アンダーコントロール」と誰かが言っていた。
コントロールとは、時期を見て汚染水を希釈して海に放流することであったのか。
更に、今の地球温暖化は人間が生み出したものと考えられています。CO2の排出、プラスティック製品の氾濫など。風水害のたびに地表の粉塵や有害物質、大量のプラなどが流れ出し、川を下って海を漂いプラはマイクロプラスティックとなり生態系にも悪影響を及ぼしています。
海洋投棄は絶対避けるべきです。希釈であっても放射性物資の量は同じ。このような前例をつくってはいけないと思います。
海は人間のふるさとであり生物の起源です。地球の最終処分場ではないのです。
2020/02/16
カジメがない!
主餌のカジメがないせいなのか?
死んだサザエの殻が打ち上げられていた。(2020.1.11 長者が崎)
カジメがない!
ここ数年の間にカジメが少なくなって、昨年(2019年)はほとんど無くなってしまった。カジメは水質浄化をしたり、サザエやアワビなどの重要な餌となっています。これは大変、今後どうなるのだろう?と心配になり少し調べてみました。
カジメの生育温度の上限は28℃~29℃のようで30℃になると枯死するようです。生育に最適な温度は20℃前後のようです。繁殖は夏から秋にかけ成体(胞子体)から遊走子が放出され岩礁に付着し幼胞子体になり、そこで生育します。寿命は3~4年とのこと。※1
ところが、昨年8月中の相模湾(葉山)沿岸の海水温(※2)は28℃が10日もありました。おまけに数少ない成体から遊走子が放出されたであろう時期に台風(高波と強風)にみまわれ、幼胞子体にもなっていないと思われます。もう下のような写真を撮ることは期待できなくなりそうです。
神奈川県水産技術センターコラム26号 2019年4月5日号に掲載されていた写真を転用しています
(残念ながらここ数年は磯焼け状態でこのようなカジメ林はほとんどありません)
参考にした資料
※1 「褐藻カジメ属(中略)の高温耐性」平成25年3月 三重大学 鈴木裕也
※2 関東・東海海況速報 2019年8月
2019/06/09
乾燥ワカメの白い斑点(ホシ)
今年も天日干ししたワカメに白い斑点が出ました。見た目が悪いため市場には出せなくなるのが現状です。
これは、毛巣についた珪藻(リクモフォラ属の一種)が乾燥凝縮し白く見えるものです。
従って水で戻したり調理すれば、白い斑点はわからなくなります。
珪藻は他の動物プランクトンや貝などを含む底生生物などの重要な飼料となっていて、豊かな海を育むために重要な役割を担っています。
また、細胞内には葉緑体(写真2の黄色に見えるもの)があり光合成もおこなっており、酸素を放出し炭素を取り込む役割もしています。
この珪藻の外殻は二酸化ケイ素(シリカ)でできています。シリカは食品添加物としての利用もされています。
人体には約29ppmのシリカが含まれていて、最近では、軟骨やコラーゲンなどの生成に密接な関係があるといわれ、シリカの欠乏によって 骨の修復機能に障害が起こるともいわれています。
また、米英共同の「フラミンガム研究」の結果で、「ケイ素摂取量が多い程、大腿骨頚部の骨密度(BMD)が高い」ことがデータからわかってきています。
人体で消耗されるシリカは穀物や野菜などから補充・摂取されますが、この珪藻付きワカメは、見た目が悪いだけで人体には有用なのかもしれません。
(写真1 白い斑点がでた乾燥ワカメ)
(写真2 葉山で採取したワカメについていた珪藻-(株)日本海洋生物研究所提供)
(わかめ ワカメ ぶつぶつ ブツブツ ホシ 星 てんてん 白 海藻 海草)
2018/06/07
葉山産てんぐさの販売をしています
葉山産てんぐさ(80グラム)800円で販売しています。
※画像では600円になっていますが、現在800円に変更しています。
郵送も出来ますので、問い合わせ欄よりご連絡ください。
自家製のところてんは格別です。
黒蜜をかけても美味しいですよ。